グァテマラには、8大産地という地域がある。
昨日行った「アンティグア」を筆頭に、「アティトラン」「ウエウエテナンゴ」「オリエンテ」「コバン」「フライハーネス」「サンマルコス」そして、今日訪問した「アカテナンゴ」からなる8つの地域である。
ヴェルディでは、アンティグアやウエウエテナンゴはお馴染みとして、コバンとフライハーネスは、期間限定商品として扱ったことがある。
そんな中、アカテナンゴは今まで提供したことのない地域。
私も初めてアカテナンゴのコーヒーに触れることになった。
今回伺った La Senda 農園は、25ht(ヘクタール)と昨日のカペティージョ農園の280htと比べると、こじんまりとした家族経営の農園。
ご主人が、コーヒーの木のことを見て、奥さんがプロセスを担当、お嬢様が販売のルート開拓や営業をされている。
こちらは、中東を中心に珈琲豆を販売されているのだが、その販売と精選のシステムが非常にユニークな農園。
ウォッシュド(水洗式)精選がメインのグァテマラの中にあって、ナチュラル(天日乾燥式)にも力を入れている上、アナエロビック(嫌気性発酵を施した精選)にも積極的に取り組んでいる。
それら精選をどのような比率にするかは、受注性だと言うのである。
↑アナエロビックの発酵タンク
先にオファーを出して、顧客から欲しい精選方法の量を聞き、どこにナチュラルが何袋、アナエロが何袋、ウォッシュドが何袋、といったように振り分ける。
収穫と並行して先にオーダーを受けた、クライアントの要望に応じて精選すると言うことらしい。
もう一つ、こちらの農園では、収穫したチェリーをいったん水で軽く洗ってから、1日エイジングをして各プロセスに入ると言う方式を取り入れている。
昨日収穫されて、軽く洗った後、ここでエイジングをする。
収穫精度の高さにびっくり。
とても優秀なピッカー(収穫の季節工夫さん)を使っているのだろう。
そして、ちょうどアナエロビックをタンクから出すと言うことだったので、それも見せてもらえた。
ほんのりとお酒のような香りがする。
そして、現在取り組んでいると言うゲイシャ種も見せていただいた。
実のつきかたは、ティピカのような感じ。
葉っぱも細く、一瞬ティピカと見間違いそうになるが、木の茂り方がティピカより一段低い感じ。
チェリーを食べてみたが、他のブルボンやカツーラとはちょっと生のチェリーの風味もちがって味そのものはちょっと淡泊に感じるが、香りは独特。
完熟チェリーだけをピッキングする優秀なピッカーさんたちと。
アカテナンゴは、アンティグアからもほど近いが、季候や風土は全く違うので、風味も変わってくる。
ちょっとアカテナンゴも面白いかも。