自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

  1. 下鴨店TOP
  2. カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記
  3. 2021 1月

2021年01月

しばらく最後に

2021年1月12日 

朝目が覚めたら雨の音・・・

ということで、今朝のウォーキングはお休み。

そんな今日は、午前中に一つ打ち合わせがあって、お昼ごろには終わるだろうと思い、午後は滋賀方面へ行こうと思っていたのだが、思いのほか長引いてしまったので、予定を変更して城陽へ。

以前から一度行ってみたいと思っていた 珈琲処 ぼん さんへ。

店の周りには茶畑が広がる長閑なところに、ぽつんとお店が現れる。

初めてだけど懐かしい感じの店内は、ご店主の美学と言うか思いが詰まった雰囲気で、近所にあったらちょくちょく足を運びそうなお店。

棚を見たら、ホールのクローブやカルダモンなども並んでおり、メニューにはカレーもあったので、こんど機会があったら食べに来たいかも。

などと思っていたら、「ヴェルディさんですよね?」と。

マスクをしていてもバレるのか?と思ったら、顔だけでは半信半疑だったそうだが、今日は社外の方との打ち合わせのため、スーツにつけていた社章をご覧になって確信されたとか。

でも、社章のロゴを見てヴェルディだとわかるということは、ちゃんとご存じだったということ。有難いような怖いような。

まずは「まろみ」というブレンドを頂いた。

深煎りまでは行かないが、まろやかなボディがあり、ややスモーキーな風味が印象的なブレンド。

もう一杯、ブルンジのルゴリ ウォッシングステーションのものを頂いた。

ルゴリウォッシングステーションは、ブルンジ北部のンゴジ県にあり、緯度としてはキリマンジャロ山近辺と同じあたり、ブルンジの中では最も良質な産地の一つ。

ルゴリを扱っている店は、ほとんどが浅煎りで出されているので、どんな感じかと思ったが、比較的深く焙煎されており、酸味よりもボディがしっかりとした珈琲という印象だった。

聞けば、昨今のコロナ第三波や緊急事態宣言のこともあり、明日から当面の間は店内飲食をやめて、豆売りとテイクアウトだけで営業されるそうである。

知らずに行ったものの、しばらくは店内で飲めなくなるところだったので、ギリギリ間に合った。よかったよかった。

.

そして、ギリギリ間に合ったと言えば、神戸では今日から飲食店の営業を21時までにするよう知事が要請を出すことになったので、仕事の後に神戸までディナーをしに行けるのは昨夜が当面ラストチャンス!

ということで、六甲道まで行ってきた。

スープは、チキンと玉子。ブラックペッパーが効いていて、スパイスフル!

ホタテのハーブサラダ

酸味・辛味・香り、ホタテの火通り含め、昔はいつもこんなサラダを食べていたなぁと懐かしくなる一皿。

ゴーシュトサフラーニは、私がヌーラーニへ初めて行ったときに注文したカリー。

このカリーは、名前の通りゴーシュト=四つ足の肉≒マトンを使ったサフラン風味のカリーなのだが、ヌーさん以外の人が作ると、サフランが効きすぎていてい香りがしつこかったり、風味のアクセントになっているカルダモンが効きすぎていて嫌な重さがあったり。

本当に絶妙なバランスで作られているゴーシュトサフラーニには、なかなかお目にかかれない。

久し振りに、美味しいゴーシュトサフラーニを頂けた。

もう一皿は同行した娘が小さいころから好きでよく頂いていたシーフードオムライス。

アップで。

これまた美味しくて懐かしい一皿。

緊急事態宣言が出たら、20時閉店を余儀なくされるのかもしれないが、飲食店にとって20時ってまさに書き入れ時なわけで、コース料理で言えば、食前酒とオードブルだけ出しておいて、メイン料理を出す前に「はい、おしまい」と言うようなもの。

ランチなら感染しないというものでもないのに、夜の時短だけ要請するというのは、下手をすると誤った認識を流布することにもなってしまう。

もうちょっと本当に効果のある案はないのだろうか?と思っているのは私だけではないですよね。

と、思いつつ、しばらくは最後になるヌーさんのカリーを堪能した夜だった。

出るのか出ないのか?

2021年1月11日 

今朝も寒かったが、寒い中でもちょっとだけマシだったような気がする。

さて、先日大阪・京都・兵庫の二府一県が政府に緊急事態宣言を発効してほしいと依頼したものの、様子を見るという返答で悶々としている状態。

出るのかどうか分からないが、もし東京都同様になったら、飲食店は20時閉店ということになってしまう。

そうなると、オーダーストップが遅くても19時30分、早かったら19時といったところだろうか。

これではヴェルディ閉店後には外食ができないではないか!?

ってことで、出来る間にしておこうと思って、カミさんと一緒にディナーをしに街にでてみた。

で、伺った先は レストラン スター

もう40数年前、私が小学生だったころは、スター食堂はモダンなレストランで、子供にとっては憧れのお店。

ごく稀に父親に連れて行ってもらった萬洋軒よりも、たまに連れて行ってもらったスターの方が、実は好きだったように記憶している。

このディスプレー、子供心のみならず、大人の心の中にある子供のハートも射貫いてしまうのではないかと思う。

注文したのは Aランチ。

ランチと名前はついているが、終日オーダー可能なもの。

せっかくだったので、シーザーサラダも。

緊急事態宣言、発令されるのかどうなのか分からないが、これが発令されて20時閉店を余儀なくされたら、飲食店にとっては大きなダメージだし、飲食店に食材を卸している業者さんや、お箸やつまようじ、おしぼりなどを卸している業者さんにとっても苦難を強いられる。

出るのか出ないのか、どうなることか分からないが、ともかく耐え忍んで頑張って行かねばだなぁ・・・

そんなわけで、ヴェルディもコロナ感染拡大の雰囲気と、この寒さでお客様は少な目。

珈琲を飲みたい、けど外に出るのははばかられる、という方は、ぜひヴェルディの コーヒー通販 をご利用下さいませ。

知らなくてもいい珈琲の話-その1【アラビカ種発祥】

2021年1月10日 

今朝も寒かったですね。

でも、昨日は風が強くて、特に川沿いは風を遮るものが何もないので恐ろしく寒く感じました。

今日は、昨日と比べると風もなくてそういう点での寒さはなかったものの、日の出前の底冷えは、外に出た瞬間歩くのを躊躇うほどでした。

.

ところで、今まで土曜日は日記の定休日でしたが、芸大店長の山下が土曜日の日記を担当することになったので、これからは休みなくアップされる(はず)ことになります。

そこで、日曜日は私が珈琲のことについて、ちょっと深い話を何か一つ書こうかと思います。

でも、内容的には知らなくても全く問題なく珈琲を楽しめる、けど、知っていたらちょっと物知りになった気分になれるというものにしようと思うので、題して「知らなくてもいい珈琲の話」第一回目は「アラビカ種の発祥」について。

ただ、プロに教えるための内容ではないので、かなり簡略化して書きます。

きちんと勉強している方が読んだら、突っ込みたくなる部分もあるかと思いますが、あえて簡単に説明しているので、そのあたりはご了承ください。

.

コーヒーの品種について語られるとき、よく「三大原種」と言う言葉が出てきます。

【arabica(アラビカ)】【robusta(ロブスタ)】【liberica(リベリカ)】の3種類を指す言葉です。

ただ、正確に言うと【robusta】は【canephora】に属する品種なので、本当は「canephora robusta(カネフォラ ロブスタ)」と言わなくてはならないのですが、多くの生産国では単に「ロブスタ」と言っているので、それが汎用語となっています。

そんな中、インドネシアと並び、ベトナムに次ぐカネフォラ生産国であるブラジルでは、カネフォラ品種のことを「ロブスタ」とは言わず「コニロン」と呼んでいます。

もし、「コニロン」という品種を見たら、それはブラジル産のロブスタ(カネフォラ)だと思えば問題ないかと思います。

また、リベリカ種はアフリカの一部で生産されていますが、その生産量は非常に少ないため、あまり出回っておらず、珈琲業界に携わる人の中でも、飲んだことのない人の方が多いかと思います。

しかし、最近ではアフリカだけではなく、マレーシアなどのアジア圏でもリベリカの生産が行われており、私は台湾へ行った折、台北の有名珈琲店でマレーシア産リベリカ種の花で作ったお茶を飲みました。

これが甘い香りとスッキリした芳香で、とても美味しかったのを覚えています。

.

話がそれましたが、その3大原種の中でも酸味や香りが良いとされている「アラビカ種」について。

アラビカは、エチオピアが原産です。

その発見については2つの伝承があります。

ひとつめは、山羊飼いのカルディ少年が、赤い実を食べてハイになっている山羊を見て、自分もその実を食べてみたら、気分が高揚して元気になったことが珈琲発見とされる、所謂「山羊飼いカルディ」の伝説。

もう一つは、罪を犯したシェイク・オマールが追放の刑に処され、荒野をさまよっているときに見つけた木になっている赤い実を食べたら元気が湧いてきて、その実をもって故郷に戻ったところ、その実の効用が珍重され罪を許されたという「シェイク・オマール」の伝説。

珈琲発見にはこの二つの伝説がありますが、カルディ少年はキリスト教徒、シェイク・オマールはイスラム教徒。

どちらの宗教も、自分たちが発見したと主張したいため二つの伝説が語り継がれました。

でも、エチオピアはアフリカでは珍しいキリスト教の国だったことから、エチオピアでは、恐らくカルディの伝説が本当ではないかと思われています。

しかし、コーヒーを世界に広めたのはイスラム教徒だったことは皮肉かもしれません。

そんな、コーヒー伝搬の歴史を研究する人の中では、シェイク オマール説が有力視されていますが、そもそもシェイク オマールが本当の第一発見者だったのか、実はそれ以前にエチオピア人の間では食用されていたのではないか。

もっと言うと、カルディという少年がいたのかどうかすら定かではありません。

そんなわけで、アディスアベバの街には、カルディーズコーヒーはたくさんありますが、「オマールズコーヒー」はありません。

ちなみに、入り口には金属探知機を持ったガードマンがいて、入場時にチェックされます。

カルディーズコーヒーのみなさん。

カプチーノ。間違ってココアパウダーをひっくりかえしたようなココアパウダーの量、飲むとむせてしまいます。

そんなわけで、カルディ少年が発見したアラビカコーヒーですが、「原種」と言われるものの、遺伝子を調べて行くと、どうやら半分はカネフォラだということが分かってきました。

父方がカネフォラ、では母方は何かと言うと、今ではもう見られなくなってしまった【eugenioides(ユーゲニオイデス)】という品種が、自然交配したもののようです。

アフリカの中西部に広く分布していたカネフォラとアフリカ中東部に原生していたユーゲニオイデスが、ちょうどエチオピアあたりで自然交配して「アラビカ」が誕生しました。

コーヒーの品種は、現在主に流通しているものだけでも80種以上、少量生産されているものなども含めたら数百種類とも言われています。

それらの多くは、アラビカの中でも「ティピカ種」(アラビカ種の中でも、原種からかなり初期の段階で派生した品種)を源として、それが突然変異したものや土着品種となったもの、他のものと掛け合わせて作られたものです。

しかし、アラビカ種は同じアラビカ同士で掛け合わせた場合を除くと、カネフォラとの掛け合わせ以外は、なかなかうまくいかないというのが実情のようです。

※ コーヒーの原種は、アラビカ、ロブスタ、リベリカ以外にも多数あり、中には結実しないものもあるほど。

それは、アラビカの父親がカネフォラだからということに起因しているからでしょう。現在出回っている「ハイブリッド品種」は、ほとんどがアラビカとカネフォラの掛け合わせです。

さて、現在流通しているアラビカ種の多くは「ティピカ種」が源になっていると書きましたが、そのティピカよりも原種に近いのが、俗に言う「エチオピア在来種」

日本でエチオピア産の豆の品種を記載するときは、ほとんどが「在来種」としか書かれていません。

しかし、エチオピア在来種も実は非常に多くの種類があり、エチオピア国内では全て数字で管理されています。

そのあたりについて、書き始めたらすごく長くなってしまうのでまたこんど。

次回は、エチオピア在来種について、そしてエチオピア産の豆のトレーサビリティーについて書きたいと思います。

スイーツモーニング

2021年1月9日 

今日もとても寒く風が強い一日でしたね。

昨日は表の看板が倒れ、今日は看板だけでなくテラス席に立ててあるパラソルが風で倒れてしまいましたー。びっくりー!!

.

さて、自家焙煎珈琲カフェヴェルディ京都芸術大店ではスイーツモーニング を始めました!!

そして本日初のスイーツモーニング のご注文を頂きました。

ありがとうございます!

なんだかとても嬉しかったです。

珈琲に合うスイーツを自家製で作ろう!と去年からスタッフ皆でたくさん考え試作して出来たスイーツメニュー。

この寒い中、早速お越し下さり召し上がって頂けたことに感謝でいっぱいです!

ちなみにこちらのスイーツモーニング に合うと思う珈琲、芸大店の太田おすすめはエチオピアのナチュラルだそうです。よろしければお試しくださいませ。

そして、もう一つモーニング 新メニュー

バタークロワッサンモーニング セット!

こちらもお店のオーブンで焼き上げているので、焼きたてサックサクでお召し上がりいただけます!!

焼きたて最高ーー!!

そして午後14時からはこのクロワッサンが

じゃーん!

クロワッサンアマンドショコラセットに!!

こちらももちろん焼きたてでお召し上がりいただけます。

このクロワッサン達もとってもおすすめなのでよろしければ珈琲のおともにいかがでしょうか?

明日も皆様のお越しをお待ちしております。

このページの先頭へ