自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2024年06月

残りわずか!

2024年6月8日 

インドネシア特集第3弾の”フローレス島 Wet Hulled” は全店残りわずかとなってきました。

来週には完売になりそうですので、ご希望の方はお早めにお求め下さいませ。

そして、次のスペシャルコーヒーのブラジルのコンテスト 優勝ロット”ドナ ネネン農園”のコーヒーが届きました。

農薬や化学肥料に頼らず、自然の力で育てられた良質なコーヒー。どんな味か楽しみです♪

販売開始まで今しばらくお待ちくださいませ。

6月、来週末あたりから天気予報が雨、雨、雨。

いよいよ梅雨入りでしょうか。

そういえば、哲学の道ではホタルが飛びはじめました。去年より沢山飛んでいる気がします。

都会のネオンも綺麗ですが、あのなんとも言えない幻想的なホタルの光、美しいですね。

20時〜22時ごろがピークに飛んでいるようです。

雨上がりやムシムシとして風がない日がおすすめです。よろしければホタル鑑賞行ってみてください。癒されますよー。

35年以上前の・・・

2024年6月7日 

昨日の日記で、いよいよ明後日から水出しコーヒー販売開始!と書いたのですが、私の勘違いで1週間ずれていました。

今日も、カミさんがお客様から「水出しはまだ?」と訊かれたと言っていたので、もうお待ちくださっている方もいらっしゃるということなのに、申し訳ないことでした。

あと1週間、お待ちくださいませ。

さて、先月中旬より下鴨店の勤務になっているのだが、こちらで働いていると、日々驚くことがたくさん。

そんな中の一つが、もう10年以上定期的にご来店下さっている常連のお客様なのに、ヴェルディの月刊紙「A CUP OF MOMENT」の存在をご存じない方が、お一人やお二人ではなく、けっこうたくさんいらっしゃったこと。

月刊紙も現在36号、もう3年間毎月発行しているのに、常連さんが存在を知らないなんて・・・

あの月刊紙は、毎月私が作っているのだが、店長のコラム以外は、何を取り上げるか検討の上、その文章を考えるところから写真撮影、編集まで、けっこう労力を使って作っているので、3年間毎月出しているのに知られていないというのは、けっこうショックだったが、ショックを受けていても仕方ないので、今月号からはレジでお会計の際に必ずお客様にお渡しするようにしてみた。下鴨店へご来店の際は、月刊紙をぜひお手に取ってご覧ください。

そして、もっと信じられなかったことは、北白川焙煎所(当時の芸大店)の太田が昨年度のジャパンハンドドリップチャンピオンシップで2位になったことを下鴨のアルバイトさんが知らなかったこと。

月刊紙でも1面にデカデカと書いていたのだが、下鴨のお客様は月刊紙の存在をご存じない方が多いわけで、ってことは、下鴨店のお客様も、ヴェルディの社員がハンドドリップ全国第二位に輝いたことをご存じない方が少なからずいらっしゃるということなわけで、なんだかとても空しいなと・・・

しかし、それ以上に驚いたのは!

このカップの中に入っているのは、コーヒーをカップに注いだ時に出る泡をとるためのスプーンと、アイスコーヒーを急冷するために撹拌するロングスプーン。

で、それを入れているこのカップ、なんと私が学生時代に下宿でコーヒーを飲むために購入したカップで、そのときは二客購入していた。

もう一客は自宅でカミさんがコーヒーを飲むときに今も愛用中。

個人の主観だけど、このカップでコーヒーを飲むと、何となくコクが豊かに感じられて美味しいように思っている。

で、下鴨のものは、泡とりスプーンを突っ込んでおくために、自宅にあったのを持ってきたものだが、まだ割れずにずっと使われていて、なんかすごいなぁ・・・と。

特に名のあるカップではないが、もうかれこれ35年以上も毎日使われているこのカップ。

いつまでもつのか、ちょっと楽しみかもしれない。

マサラ補給

2024年6月6日 

いよいよ明日、水出しコーヒーバッグが納品され、明後日から販売を開始予定。

水出しコーヒーは、30グラム入りの粉が5パック入って1袋なので、1袋に150gの豆を使うことになる。

それを普通の水出しコーヒーと究極の水出しコーヒー2種類各々320袋ずつ作ったので、48キロ×2で96キロの豆を袋詰め工場へ送らねばならなかった。

なるべく新鮮な豆を使いたいため、発送の3日前から焙煎。

つまり、通常の焙煎に加え3日連続で仕上がり重量32キロ×3の焙煎をしたわけだが、まぁ、最終日は発送用に分けて梱包していたら、午前2時ごろまでかかってしまった。

とりあえず、それでひと段落と思っていたのだが、お取引先からPBのドリップバッグを作りたいと言う依頼が2件入り、さすがに下鴨は手いっぱいだったので、一件は北白川に大半を焙煎してもらった。

が、そうこうしているうちに、こんどはドリップバッグ5,000袋の注文が入ってしまった。

それも、こんどの日曜日に約60キロを充填工場へ発送しなくてはならない。

と言うわけで、今夜から閉店後に焙煎機を3回転させることになってしまった。

そんなわけで、今月頭から今週末にかけて、通常焙煎以外に約200キロのコーヒー豆を焙煎。

ご注文頂くのは有難いことではあるが、さすがに体力的にはちょっと大変。

そこで、今夜は私の元気の源を補給しに白梅町へ。

チェチナードにしようか迷ったが、今夜は「カオスセット」を注文

真ん中にある「そば粉のウタパム」をとると

12時の位置から「アルバジ」「マトンコリアンダーブナ」「チキンとキャベツ」「バイガンバルタ」「サラダ」「グリーンマンゴーのチャトニ」「サートチャトニチキンカバブ」「フィッシュティッカ(鯖)」「パパド」中央=「ハイデラバディビリヤニ」

どれも完成度が高く、とても美味しく頂きました。

チャイと自家製スイーツで〆

マサラ補給もできたので、また明日もバリバリ頑張ろう!

ティピカ

2024年6月5日 

今日の夕方、ご来店下さったお客様とカウンター越しに話していた時のこと。

パプアニューギニアのコーヒーが、今けっこう良いクオリティーであると言うことを話しつつ、全生産国的に見ても、パプアは最もティピカ種の比率が高い国ではないかと思う、といったことを私が語っていた。

閉店前になり、今日勤務していたスタッフにコーヒーを淹れようと思い、何を飲みたいか聞いたら「パプアニューギニア」という返事。

そこで、パプアを淹れて飲ませたところ、「飲みやすいコーヒー」という感想が返ってきた。

確かに現在ヴェルディで使っているパプアニューギニアは、アフリカの豆や中米のスペシャルティーと比べると、際立った個性はないのだが、中深煎りに仕上げることでクセなく苦み・酸味に偏ることなく、それでいて味わい深い The Coffee と言っても良いコーヒーだと思う。

その現在ヴェルディで使っているパプアニューギニア産豆の品種は、ティピカとアルーシャ。

パプアへ行ったときも、ほとんどの農園がティピカメインで栽培していたのだが、これは世界的に見てもけっこうレアな光景。

と、言うのもティピカ種は病害虫やコーヒーの木の病気に対する耐性が弱く、また一本の木から採れるコーヒーチェリーの量も、カツアイなどと比べて少ない。

さらに、同じく生産性が低かったり、栽培が難しかったりといった品種と比べても、特筆するほどの個性がない品種。

コーヒーらしいコーヒーと言えば聞こえは良いのだが、ゲイシャやパカマラといった品種と比べると、どうしてもキャラクターが弱くなってしまう。

生産性が低い上に、差別化が難しいとなれば、無理してまでティピカを育てようと言う感覚はなくなってくることも理解できる。

そんな中、パプアについては、いろんな意味で他との接触が少ないことも手伝い、いまだに昔ながらの品種になっているというところもある。

そして、パプアと並んで、いや、もしかするとパプア以上にティピカがメインの国と言えば、キューバが挙げられる。

こちらも、長くアメリカとの国交がなかったこともあり、先進的な栽培技術の面でも、それを取り入れるための資金の面でも、他国に後れを取ってしまったからティピカの比率が高いのかもしれない。

そんなティピカ種は、世界に出回っているほぼ全ての品種は、元をたどればティピカに行きつくと言われるほど、多くの品種の母体となっている。

にもかかわらず、ティピカを栽培しようと言う農家は減少の一途をたどっていることもあり、もしかするとティピカ種は最大母体品種であるにも関わらず、絶滅危惧種となりつつあるのかもしれない。

私個人的には、強烈な個性はなくても、毎日飲めるオーソドックスで王道の味わいを出してくれる良質なティピカを使いたいと思い、ヴェルディではティピカ種の豆を3種類ほど販売している。

でも、世の中は、強いキャラクターを求める方向性が強いから、やはりティピカは絶滅危惧種になりつつあるのだろう。

ちなみに、ヴェルディで扱っているティピカ種は以下の通り。

キューバパナマパプアニューギニア

キューバは浅煎りでナッティーな風味。

パナマは中煎りでまろやかではあるが、中米らしいほのかなフルーティーさも持っている。

パプアニューギニアは、比較的ボディもあり、王道のコーヒーらしいコーヒー。

よろしれば、ヴェルディのティピカ種を飲み比べて頂ければと思います。

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