自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2021年01月

知らなくてもいい珈琲の話-その2【エチオピア-Part 1】

2021年1月17日 

今朝はわりと暖かかった。

と言ったら語弊があるので・・・そんなに寒くなかった。

先週から日曜日は珈琲について、ちょっとだけ深めの話を書くことにして、次回はエチオピアの豆やトレーサビリティーについて書くと言ってました。

そこで、私がエチオピアへ行った折、あぜ道を走行中の車の中で聞いた話をメモしていたノートを読み返すと言うか、解読しながらどのように書こうか考えてみました。

その結果、そうとう話を端折っても正直1回や2回では終わりそうになかったので、これから何回かシリーズでエチオピアのことについて書こうと思います。

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さて、珈琲の生産国は多数ありますが、究極を言えば、ブラジルとエチオピアがあればなんとかなると私は思うのです。

ブラジルは言わずと知れた世界最大の産地、そしてエチオピアはアラビカ種誕生の地。避けては通れません。

そんなエチオピアですが、日本ではなぜか「モカ」という名称で取り扱われることが多い、と言うか、ほとんどのお店はエチオピア産の豆を「モカ」と呼んでいます。

しかし、モカはイエメンの港の名前で、スエズ運河開通前はエチオピアの豆とイエメンの豆が、モカ港から船積みされて運ばれていたことから、昔々はエチオピアとイエメンの豆を「モカ出港の豆」として取り扱われていました。

その名残かもしれませんが、イエメンの人からすると、自国の港の名前を他国の生産物につけさせたいとは思わないでしょうし、エチオピアの人からすると、どうして他国の港の名前で呼ばれなくてはならないと思うのではないでしょうか。

新潟県の魚沼産コシヒカリが欧米で「釜山」なんて呼ばれていたら、新潟の人は怒ることでしょう。

モカ以外で言えば、ブラジルのサントスも港の名前であって、「セラード」だとか「カパラオ」(マッタデミナスとエスピリトサントの州境近辺)といった産地詳細ではないのですから、「サントス」が味や品質を表しているものではないのは自明こと。今の時代港の名前で珈琲を呼ぶのはいかがなものかと思います。

さらに、日本の3倍もある国土のエチオピア内でも産地は多数あり、各々の特徴が違うのですから「モカ」とひとくくりにして良いわけがありません。

そこで、まずはエチオピア国内の産地についてお話ししたいと思います。

エチオピア国内での生産量を見ると、オロミア州(地図上の緑の部分)で全体の67.45%が生産されています。

そしてSNNPR(Southern Nations Nationalities and Peoples Region)=南部諸民族州(地図上のピンクの部分)が全体の30.52%を生産していますので、この2州だけでエチオピア全体の98%を生産していることになります。

オロミア州の中には【リム】【ジマ】【リケンプティ】【グジ】【ハラー】などの産地があります。

そして、SNNPRには、日本でも人気の高い【シダモ】【イルガチェフ】【カッファ】などが含まれていますが、シダモ(現地風に言うとシダマ)は2019年に州への格上げを要請、現在はシダマ州となっています。

また、イルガチェフやグジはシダモの一部と言われることも多いのですが、後に説明する ECXの管理上、以前はシダモの括りに入っていたため、シダモの延長線上に考えられていましたが、(下図の[旧シダモ地方]参照)地域的には、同一地区と呼ぶには無理があります。

そのエチオピアの産地分布は下のようになっています。

地域ごとに風味特性も違い、また精製方法も特色がでてきます。

● 現シダマ州

日本でも古くから有名な産地。

標高1,500~2,200mで、ボディと酸味のバランスが良く、上質なものはフローラルな香りが楽しめます。

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A : イルガチェフ

現在日本で最も人気のある産地。

標高1,750~2,200mで、ブルーベリーのような風味とフローラルな香り紅茶のような甘みが印象的です。

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B : グジ

近年人気が出てきた産地。

なぜか、グジの生産量よりも、日本で流通している「グジ産」の豆の量が多い不思議な豆。

そういう点からも、本当のグジの味はどこにあるのか分かり辛いが、ベリー系のフレーバーが強いのが特徴と言われています。

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C : カッファ

コーヒー発祥の地とも言われ、「カフェ」の語源ともされています。

ナッツ系の風味が強く、ボディはしっかりとしていますが、シダモやイルガと比べ華やかさには欠けます。

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D : ジマ

標高は比較的低く1,200~1,800m、ナチュラルのシェアはエチオピアでトップです。

ナチュラルフレーバーからくる酸味とボディのバランスが良いのが特徴です。

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E : リケンプティ

標高は1,400~2,200mで、日本で目にするものはG4(グレード4)が多いという印象です。

高グレードのものは、フルーティーさが特徴です。

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F : ハラー

標高1,500~2,200m、シダモに次いで日本でも人気が高い産地。

俗にいう麝香のような「モカフレーバー」が印象的でイエメンに近い風味を持ちます。

精製はナチュラルがメインです。

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G : ゲシャ

今や高級コーヒーの代名詞となった「ゲイシャ種」発祥の地。

ナチュラルで精製されます。

4輪駆動車では行くのも難しく、車の前を耕運機で慣らしながら進まないとたどり着けないほどと言われています。

次回エチオピアへ行った折は、ぜひ訪問してみたい産地です。

パナマ産のゲイシャと比べると、独特の香りは弱めですが、レモンティーのような風味が印象的です。

どうして自生していた地域より、他国のパナマの方が高品質なものになったかと疑問に感じる方もいらっしゃるかと思います。

ゲイシャ種は根が短く、また非常に多くの水(降雨)を必要とします。

また、パナマでもゲイシャを多く栽培しているボケテ地区はバル火山からの山麓、火山土の養分豊富な土壌であるため、原産国の自生地域より、むしろゲイシャ種には適していたものと思われます。

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こうして見ると、エチオピアの産地はどこも標高が高いことが分かります。

中米では標高でグレード付けをすることが多いのですが、例えばグァテマラなどは最高等級のSHBが標高1,350m以上と規定されています。

エチオピアで1,350mは最も低い地域のもの並です。

ただ、エチオピアは首都のアディスアベバから産地へ向かう道中、ほとんどが標高2,500m以上で、弱い人は軽く高山病にかかるほど。

こういう産地特製も他に類を見ない味わいに欠かせないものかもしれません。

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ここまででもずいぶん長くなってしまいました。

次回は、エチオピア産豆の流通についてお話しようと思ったのですが、その前に、様々なことの前提となるお国の事情などを書きたいと思います。

で、そんなエチオピア、ヴェルディでは3種類のエチオピア豆を販売しています。

イルガチェフ・G1・ウォッシュド 中煎り

イルガチェフ・G1・ナチュラル 中煎り

イルガチェフ・G1・ウォッシュド 深煎り

よろしければお試しください。

う~ん、それにしても、このペースだと何回連載になることやら・・・

では、また来週。

ウィークエンドランチ

2021年1月16日 

私の今年の目標の1つは運動を続ける事です。

とゆうことで、3日前から脚痩せトレーニングに励んでいる山下です!いい感じに筋肉痛きてます。3日坊主にならないよう頑張ろう。

今週もヴェルディ芸大店をご利用頂きありがとうございます!!

先週はとても寒い日が続きましたが、今週は暖かい日が多くテラス席ご利用のお客様がちらほら。

ワンちゃんと一緒にテラス席をご利用して下さるお客様も。

芸大店のテラス席はペットOKなんです!

(私はわんちゃん大好きですが苦手なお客様もいらっしゃいますのでリードはしっかり離さずお願い申し上げます。)

‘散歩の途中にヴェルディで休憩が習慣’になってもらえると嬉しいなぁ〜。

まだまだ寒い冬ですが…

春、暖かくなってきたら是非テラス席もご利用下さい。とっても気持ちいいですよー!

さて、先週はスイーツの新メニューのお知らせでしたが、今日はランチについてのお知らせです。

ヴェルディ京都芸術大学店は1月よりランチメニューを少し変更いたしました。

◉ヴェルディのカリープレート

(ミニサラダ・珈琲付き)¥1360

◉マトンのキーマカリー

温玉付き¥1030

◉sp野菜カリー

(ミニサラダ付き)¥1200

◉バターチキンカレー

(ナン付き)¥1080

◉平日の日替わりサービスランチ(サラダ付き)¥830

そして!

土日祝はウィークエンドランチ

(コーヒーorラテor紅茶付き)¥1200

が新しく加わりました。

ボリューム満点のウィークエンドランチ!

広々とした空間の芸大店でゆっくりランチタイムをお楽しみください。

内容は週によって変わりますので看板をご覧下さいませ。

*ハラミプレートは販売終了とさせていただきます。

コーヒー、スイーツ、カリー等テイクアウトできるメニューもございますのでよろしければご利用くださいませ。

明日も皆様のお越しをお待ちしております。

よめない

2021年1月15日 

今朝はちょっと寒さも和らいでいたように感じた。

ここ数日の中では、朝の鴨川沿いも一番人の出があった。

それにしても、まだまだ朝の6時は暗くて、すれ違う人の顔が全く分からない。

早く明るくならないかなぁ・・・

緊急事態宣言が出て2日目、一昨日は今年の中で最も良い売り上げだった芸大店が、昨日は最低の数字を出してしまい、こんな調子なら来週から営業形態を変えねばならないかと思ったら、今日は今年二番目の良い数字・・・

全くよめなですねぇ・・・

そんな今日は、閉店後に一つ用事があって歩き始めたのは多くの飲食店がオーダーストップをした後。

鴨川沿いのお店も、明かりが消えているところが多かった。

これなら、今夜も木屋町を歩けると思って、五条からは鴨川沿いに降りず、木屋町を歩いたのだが、四条より北は昨日より多くの人がいて、マイペース(結構速め)では歩けず。

見た感じ、ほとんどの店は閉店しているのだが、多くの客引きから「居酒屋お探しではないですか」とか「一軒だけ、遊んでいきませんか」とか声をかけられた。

ってことは、ちょっと入った目につかないところでは営業しているんだ・・・

でも、開店休業だろうなぁ、と思いながらのウォーキングだった。

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さて、何となく暗い話題になってしまうので、先日行ったお店を一軒。

この前の火曜日、伏見の方へ仕事に行った後、ちょっと足を延ばして城陽の珈琲店「ぼん」さんへ伺った折、途中の道沿いで目についた「ドトール珈琲農園」というお店に入ってみた。

イメージとしては、ストレート豆も何種類か置いているスペシャルティ中心のお店かと思ったが、コーヒーメニューは常設のブレンド3種と季節もののブレンド1つ。

季節ものの新春ブレンドというのと、昼食をとり損ねていたので、プレミアムホットドッグを頂いた。

この前の日曜日に私が書いた日記、自分でも書きながら「説明を端折っている分、ツッコミどころのある内容になっているな」と思ったのだが、この「ティピカ種」の説明もツッコミどころ満載。

すごいなぁ・・・

コーヒーと ジャーマンドッグ プレミアムホットドッグ。

コーヒーはすっきりしていて飲みやすかった。

ドトールらしからぬ、雰囲気のある店内。

「珈琲の農園主の家に招待されたような」と書かれていたが、珈琲農園のオーナーの家って、こんな感じではないけどなぁ・・・

と、突っ込んではいけないですね。

普通のドトールより落ち着けて、気持ちよい空間で珈琲を楽しめる、という感じのお店で、ドトールさんの意欲店舗という感じ。

お店の内装や珈琲についての説明は、ちょっとツッコミたくなるものの、もし近所にこういうお店があったら、仕事の後などに気分をリセットするため、また、休みの日にゆっくり読書するためなどにちょくちょく利用しそうな気がする。

個人的には、スタバよりドトールの方が好きだったりするのだが、それはあくまでも街中での時間調整やメールチェックなど、ちょっとした仕事をするための利用について。

喫茶店として利用する場合は、こういうお店っていいなぁ、と思うのでした。

ヴェルディも、そういうふうに思ってもらえる店にならねばですね。

第二次緊急事態宣言

2021年1月14日 

昨日は本当に寒かったけど、今朝はちょっとマシだったような気がする。

昨日の朝は、出町柳の駐輪場にとまっている自転車も凍り付いていた。

が、今朝はここまですごくなかったので、体感的にも実質的にも少し寒さが和らいだのだろう。

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さて、ついにというか、やっとというか、京阪神にも緊急事態宣言が発令された。

朝からSNSでは営業時間変更のお知らせであふれている。

なんとなく閉塞感を覚えずにはいられなかった。

そんな今日、芸大店は今年始まって最もお客様の少ない一日になった。

昨日は、今年一番の売り上げだったので急降下。

恐らく緊急事態宣言前、友達とカフェへ行くラストチャンスだったり、巣ごもり用の豆を買いに行こうと思って頂いたりだったのだろう。

下鴨は、数字を見る限り、豆は好調にお求め頂いていたようだが、店内は芳しくないようだった。

ヴェルディは、もともと夜の営業をしていないので、20時という縛りは関係ないようだが、やはり緊急事態宣言が出ると、そもそもお客様が減少してしまうので、もう少し様子を見てからだが営業形態も再考しなくてはならないかもしれない。

などと、夜のウォーキングをしながらいろいろ考えてしまった。

五条大橋から見た京都タワー、今夜は青かった。

だいたい私はウォーキングしているとき、時速6.5キロくらいのペースで歩いているのだが、普段だと木屋町通りはそんなペースで歩けないのに、今夜はスイスイと歩けた。

それにしても、夜に限定して営業自粛を求めるというのは、完璧なミスリードだと思う。

ウィルスは夜行性ではないわけで、昼間でも人が動けば感染は広がる。

真剣に短期間で感染を抑えるのであれば、4月の時同様スーパーなど生活に必要な業態以外は営業自粛要請をして、ダメージは広く多岐にわたるだろうけど、昼と言わず夜と言わず、しっかりと抑え込む方が長期的に見たら経済損失は低いように思う。けっこう辛いけど。

でも、今回のような中途半端に夜だけ自粛なんてやっていたら、中途半端にしか感染者は減らず、ゆっくりと長期にわたって、そしてより深刻にダメージを受ける企業が多いのではないかと思う。

昨年の今頃は、こんな状況になるとは思ってもいなかったのと同様、近未来がどのようになっているか、私には想像もできないが、できることをしっかりやって、なんとか乗り切っていこう。

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