自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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卒業式

2024年3月1日 

今日は、多くの高校で卒業式が執り行われていた。

午前中は制服姿の高校生と、スーツ姿の父親、少しおしゃれに着飾った母親が一緒に歩いている姿を目にした。

卒業式後、子供たちは友達と一緒にどこかへ繰り出すのだろう、着飾った両親が学校の近くを歩いている姿がめだった。

実は私も娘の卒業式に行って、式が終わったらすぐに店に戻り、珈琲豆の配達に出たのだが、古門前あたりへ配達に行った帰り、東山を北上していたら、三条の少し南にあるマルシン飯店の前にできた列のなか、ポケットチーフとおそろいのネクタイをした父親と、きれいなパンツスーツ姿の母親らしき人たちが並んでいた。

卒業式に出た帰りなのだろうけど、そのタイミングでマルシンか?と、ちょっと微笑ましい光景だった。

そんなわけで、私が娘の学校から最寄り駅に歩いているとき見かけた店頭の看板。

小学校ならいざ知らず、高校の卒業式後って、親子で食事でもないんだけど、とりあえず親子丼が美味しいお店なのだろう。

でも、「最後に」って、高校卒業が今生の別れってわけでもないし・・・

で、夜にちょっと外に出て歩いていたとき目についた居酒屋の前の黒板。

へぇ~、そうなんだ

って感じで、こういう小ネタを店頭に出しているのって面白いな、と思った。

以上、今日はちょっとネタに困ったので、こんな感じの日記ですみません。

春の香り

2024年2月29日 

最初にお知らせです。

3月16日(土)18:30~ 久しぶりの「ヴェルディ夜話の会」を開催いたします。

今回から場所を下鴨に移しての開催となります。

芸大店で開催していた時は、定員を考える必要もありませんでしたが、下鴨の場合は入れる人数が限られているので、定員は12名となります。

詳しくは、明日の夕方から配布予定の月刊紙でご案内しておりますが、ご希望の方はお早めにご予約下さい。

さて、今月中旬から販売していた「コロンビア・ピンクブルボン」も残すところ下鴨店に少しあるだけとなり、明日からは「スイート モカブレンド」の限定販売がスタートいたします。

本当は、グァテマラで訪問した農園産のものを出したかったのですが、仕入れがまだ間に合っていないので、こちらは3月中旬からお楽しみいただきたいと思います。

こちらは、エチオピアの豆3種類をブレンドした、まさに『極上のモカ』

ゲシャヴィレッジのものと、イルガチェフェの最南端にある優良ウォッシングステーションから選りすぐりのロットを配合しました。

春の爽やかな風のような、甘くフルーティーな香りのブレンドです。

エチオピアは、ヴェルディでも人気の豆ですが、単一豆では決して出せない味わいを同じ産地の豆3種類をブレンドすることでお楽しみ頂けます。

ぜひお試しくださいませ。

強固な癒着

2024年2月27日 

昨日のお昼、最近よく北白川焙煎所へご来店下さる男性のお客様が、コーヒーをお召し上がりになってお帰りの際に「もう一人誘ったんやけどふられたわ」と。

続けざまに「隣でお昼食べたんやけど、ランチより高いコーヒーは飲む気にならんって」とおっしゃった。

たしかに、牛丼の並よりもヴェルディのコーヒー一杯は高額になってしまう。

どこに価値観を置くかの問題ではあるが、少なくとも私たちは奢ることなくチェーン店の牛丼よりも高価なコーヒーを売っているという自覚をもって、常に最良の商品を正しい知識をもって提供しなくてはならないと思った。

で、その翌日である今日は、北白川焙煎所の定休日。

休みの日でないとできない焼菓子厨房の追加工事が朝から入っていたので、私は8時に店に行って鍵を開け、髙島屋で不足している豆があったので焙煎をすることに。

追加工事が終わったら、来月号の月刊紙を仕上げて入稿。

そうしている間に、午後に作業をする業者さんがやってきた。

実は、開店直後からグリストラップの排水が流れない状態が続いていたので、業者さんにみてもらうことになっていた。

すると、下水の配管が詰まっていて、店内の水が全く流れていないことが分かった。

すぐさま高圧洗浄で詰まりを除去することになったのだが、今までの経験だと2~30分あれば終わるであろう作業だったのに、恐らく前に入っていたパン屋さんが、全くメンテナンスをしていなかったようで、結局2時間近く悪戦苦闘して、やっと配管の詰まりがとれて水が流れるようになった。

最近は、スコープで配管の中が見られるようで、画像を見ながら汚れの塊を除去していくのだが、配管のL字になっている部分に、非常に強固に脂の塊が付着していて、どうやってもとれない。

何となくドクターXでよく聞くセリフ「強固に癒着」という言葉が頭をよぎった。

恐らく数年かけて塊が大きくなり、カチカチに固くなってしまった様子。

こまめなメンテナンスがいかに大事かよくわかった。

そんなわけで、今日は厨房の追加工事も終わり、排水も流れるようになったので、明日からまた頑張って行こう。

タラントのたとえ

2024年2月25日 

先日、髙島屋S.C.店でアルバイトリーダーとして頑張ってくれているスタッフから、「お話があるので時間をとってほしい」と言われた。

「日時を指定してもらえたら、その時間に来るので」とまで言われたから、よほど重要なことかと、ちょっと心配になった。

と言うのも、そういうときは「辞めたい」と言われることが多いので、ともかく早い時期にと思い、数日後そのスタッフの勤務終了時間後に約束をした。

すると、彼女に言われたことは、お客様がもっと選びやすいように、風味が分かるようなチャートを作れないか、ということや、プライスカードの見せ方、季節限定商品についての提案、ぱっと見で分かるような店内メニューの表示方法について、イートインメニューを追加して、より魅力的な商品提供をするための提案、といった、「辞めたい」とは真逆の非常にポジティブな進言であった。

話を聞いていると、私に言う前に店長ともコンセンサスをとったうえでのことだったので、まずはできることから手を付けていこうと思い、風味のチャートを作ってみた。

すると、これを見ていた北白川焙煎所の山下が「うちの店にも、これを作ってください」と言ったので、北白川で扱っている豆を加えて、もう1枚作ることに。

とりあえず、プリントアウトした後、今日は下鴨で焙煎をしなくてはならなかったので下鴨へ。

夕方に北白川へ豆をとりに立ち寄ったら、「あのチャート、すごい役に立っていますよ」と山下が笑顔で言ってきた。

確かに、私が店にいた少しの時間でも、おいでになったお客様が、このチャートを見ながら注文されている。

私個人としては、コーヒーについて何か聞かれたら、なんでもこたえる自信があるので、わざわざこんな表を作らなくても、説明すればよいといった考え方だったのだが、私は一人しかいない上、特に髙島屋は一人で店を回す時間も多いので、必ずしもお客様に万全な体制で説明をする時間がとれるわけではない。

そうしてみると、彼女は実際に仕事をしながら必要性を感じて、私に提言をしてくれたということがよくわかったのと同時に、常に接客をしながら、お客様の目線や言動にしっかりアンテナを立てて、どういう接客や表示が必要かを考え、臆することなく提言してくれる、こんなアルバイトさんがいることを非常に嬉しく頼もしく思った。

同時に、ふと聖書の「マタイ伝 第25章 14~29節」を思い出した。

まぁ、私はそんな熱心な信者ではないのだけど、学生時代は毎朝礼拝のある学校にいたため、聖書のけっこうな個所を暗記していたりして・・・

さらに最初の就職先が、毎朝般若心経と四弘誓願を唱える会社だったので、般若心経もほぼ暗唱出来たり(笑)

聖書か般若心経か、どっちやねん!?って感じではあるけど、宗教というもの、その根本をつきつめると、そこにはある程度共通の真理があるように思うから、まぁ、諸宗の神髄に耳を傾ければ良いのではないかと思う。

と、話はそれたが、マタイ伝25章14節は、【またある人遠く旅立ちせんとして、その僕どもを呼び、之に己が所有を預くるが如し】から始まる、通称「タラントのたとえ」である。

これからのヴェルディは、5タラントと2タラントを預かった者のように、「僅かなものに忠なりき」と言えるスタッフをしっかりと育てなくてはならないと思うと同時に、そういうスタッフには、「多くのものを掌らせん」ということが実行できる会社にしなくてはならない。

と、思った。

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