自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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新品種と限定ブレンド

2025年1月21日 

先週から販売をしている「ヴァリエダード ノヴァ」昨日、北白川焙煎所で焙煎をしながらスタッフと話していると、私の日記を読んで、このコーヒーはあまり美味しくないと思われている方がいらっしゃるのではないかということだった。

なかなか表現は難しいもので、このコーヒーを悪く言うと「強いキャラクターには乏しい」が、よく言うと「非常にバランスが良い」コーヒー。

100人に飲んで頂いたら、恐らく「このコーヒー、ものすごく好き」という方は10人程度かもしれないが、「このコーヒー、嫌い」と言う方は恐らくいらっしゃらないのではないかと思われる。

そもそもヴェルディがブラジルの豆に求めているのは、強いキャラクターというわけではなく、誰が飲んでも安心できるマイルドコーヒーという位置づけなので、そういう点では100点満点のコーヒーと言えるのではないかと思う。

そんなわけで、まだ量産体制に入っていないため、ちょっと高価ではありますが、ぜひ近未来のブラジルの味、お試し頂ければと思います。

で、そのヴァリエダード ノヴァも、間もなく終了して、次はヴァレンタインブレンドを販売予定。

下鴨店は10キロ焙煎機なので、1キロ以下のテストローストはできないため、昨日は北白川でヴァレンタインブレンドのテストローストをしてみた。

サンプルロースターで数十グラム焙煎したのでは、本当の味は分からないので、やはりちゃんとした焙煎機で試さないと・・・

と言うことで、今回のテストローストである程度つかめたので、明後日再度少し深めに煎ってみて、良ければ今週末の日曜あたりから販売できるかな?

と思っております。

風味としては、けっこう深みのあるビターテイストながら、後味は非常に軽く、ほのかにフルーティーな余韻を楽しめる、そんなコーヒーになる予定。

どうぞ楽しみにお待ちください。

そして、新登場と言えば、月刊紙で書いておきながら、なかなか販売に踏み切れなかったチョコレートトースト。

ようやく満足できる味のものができたので、下鴨店で明日22日から販売開始いたします。

こちらは、2月中旬まで販売予定ですが、仕入れたカカオマスがなくなったら早めに終わってしまうかも。

よろしければ、お試し下さいませ。

焼き菓子

2025年1月18日 

期間限定コーヒー”メキシコ アナエロビック”本日、北白川焙煎所は残り200gほどになっております。

ご希望の方はお早めにお求めください。

只今、高島屋S.C店と本店の焼き菓子が品薄状態で申し訳ございません。

只今、一生懸命製造、袋詰めをしています↓

明日からは、また焼き菓子全て揃いますので、よろしければお買い求め下さいませ♪

尚、カスカラサブレはチョコレートケーキ販売期間中はお休みさせていただいております。

2月後半〜3月上旬から販売再開の予定です。

詳細決まり次第、またお知らせいたします。

北白川焙煎所は焼き菓子揃いましたので、お急ぎの方は北白川焙煎所までお越しくださいませ。

帝王とSNS

2025年1月17日 

一昨日の日記「クラッシックとコーヒーと」で書こうと思っていた内容が、書いているうちに違う方向へ行ってしまったので、今日は改めて一昨日に書こうと思っていたこと。

私が子供だった頃、レコード店へ行くと作曲家はベートーヴェンであれモーツァルトであれ、要するに作曲家が誰かは問わず、一番たくさん目についた指揮者は「ヘルベルト・フォン・カラヤン」だった。

もちろん、カール・ベームだとかブルーノ・ワルターといった指揮者のレコードも目にはついたが、少なくとも小学生が知っている作曲家のレコード探すと、ほとんどの曲にカラヤン指揮のものがあった。

ヘルベルト・フォン・カラヤン、世界最高のオーケストラの一つであるベルリンフィルの常任指揮者で、フルトヴェングラーが作り上げた名門オケの名声を不動のものにした人物であり、クラッシックの世界におけるレジェンドの一人で、「帝王」と呼ばれるほどの名指揮者である。

が、同時期の指揮者たちと比べて、そこまでずば抜けていたかと言われると、曲によってはバーンスタインの方が良かったり、クライバーの方が圧倒的に凄かったり。

演奏を聴き比べると、カラヤン以前の人たち、トスカニーニやフルトヴェングラー、アーベントロートといったSP時代の名指揮者たちの演奏を超えるものが見当たらないということもある。

が、そんなことを超越してカラヤンは帝王と呼ばれ、存命中はクラッシック界の頂点に君臨し続けていた。

なぜか?

1950年代後半、SPの時代からLPへと移り変わる中、カラヤンは他の人と比べても圧倒的な質量でレコーディングをして行った。

デジタルレコーディングの技術ができるや否や、他の人に先駆けて、既に録音したものも再びデジタルレコーディングで録り直すなど、積極的にレコーディングをして、他の指揮者とは比べ物にならないほど多くの録音を行ったわけである。

この量にモノを言わせ、音楽業界(レコード業界)のシェアを独り占めにするという手法、よくよく考えるとコンビニが近くに同じ店があろうと出店する、同じドラッグストアが徒歩圏に複数軒ある、という戦略と同じことを1950年後半から彼は行っていたように思う。

ただ、いかに帝王カラヤンと言えども、評論家から辛辣なコメントをされた録音もあったし、正直他の指揮者の方が面白い演奏も多々ある。

が、録音の数が多ければ良い評価も良くない評価も含め、ともかく多数の評価が世の中に出回り、多くの人がそれを目にすることになる。

すると、レコードを買おうとしたとき、音楽誌などを見たら、どの曲であれ必ずカラヤンの評価は載っているから、評価のついていないレコードではなく、評論家が何かを語っているレコード、つまり、カラヤンのレコードを選択する可能性が高くなるわけである。

私の場合、例えばシューマンのピアノコンチェルトをリパッティと録音した若きカラヤンの演奏は、この曲のベストと言っても良いと思うし、オペラとしてではなく、ソリスト含む歌手も楽器の一つとみなして聴いた場合の蝶々夫人は、カラヤンでしか成しえない素晴らしい録音だと思う。

が、一つ一つの曲を考えたとき、カラヤン以上に感情移入できる指揮者・オケの演奏は多数あり、結果的に私の持っているCDの中でカラヤンが占める割合は、かなり低いものになっている。

さて、最近のコーヒー業界を見渡すと、SNSなどでめちゃくちゃ有名になっているお店が、必ずしも高品質なコーヒーを出しているかと言うと、正直疑問の余地があるように感じる。

しかし、戦略的に、場合によっては金銭を払って有名インフルエンサーに取り上げさせることで、多くの人の目に留まり、全くの駆け出しであっても瞬く間に多くの人に知られ、有名店になってしまうということが少なくない。

有名インフルエンサーというのも専門家ではなく、フォロワー数が多い人なので、専門的知見に立って物事を評価しているのではないため、目には留まるけど味についての本当のところは保証の限りではない。

でも、多くの人がソレを見て、ソレを購入して、右に倣えでSNSにあげることで、何となくソレが世の中の主流になってしまう。

さらに、最近は雑誌など紙媒体のメディアでさえ、自分で調査して掘り出すのではなく、SNSなどで調べて頻繁に取り上げられている店を有名店として掲載するから、その店の人気に拍車がかかる。

しかし、そういったSNSや雑誌と距離を取って自分の味覚で判断していったとき、本当に美味しいコーヒー店というのは、実はあまりSNS上で有名な店ではないところの方が多いことに気付く。かも。

と、こういった現象を見ていると、昔と違って今はSNSの時代、昔は本当に質で勝負されていたのに今は・・・と嘆きたくなるかもしれない、が、結局カラヤンとグラムフォンがとった戦法は、現代のSNS戦略と何ら変わらない。

レコード店へ行くとカラヤンだらけだから、カラヤンで聞いておけば良い。

SNSにたくさんあげられているから、それを飲んでおけば流行に乗り遅れない。

現代人も、実は1950年代と形を変えて同じことをやっているんだなぁ・・・と思いつつ、今日もカウンターでお客様と「メンゲルベルクはすごかった」とか、「チェリビタッゲはスローなのに、全く緊張感が途切れない」なんて会話をしている私などは、へそ曲がりなのかもしれない。

ただ、カラヤンを出しにしてしまったが、私はカラヤンの演奏を生で2回聴く機会に恵まれた中、やはり生演奏でのカラヤンと言う人の芸術性は至高のものがあったこと、各々の曲に対してオンリーワンやベストワンではないが、全てにおいて深い造詣があったことは否めない。

そうしてみると、カラヤンで聴いておけば間違いないというのは、間違いとは言い切れないことは書いておきたい。

願わくば、現代のSNS社会においても、本当に良いものが、きちんとセレクトされてSNS上を賑わせる世の中であればいいなぁ・・・

無理だろうなぁ・・・

新品種

2025年1月16日 

メキシコ・アナエロビックは、おかげさまでご好評の中残り本当に僅かになっており、髙島屋S.C.店ではすでに売り切れとなりました。

下鴨、北白川ともに残り数百グラムなので、お召し上がりになりたい方はお早めに。

そして、メキシコの次は何かというと、恐らく京都では初となる新品種がお目見え。

その名も「セラード ヴァリエダード ノヴァ」

ブラジルのセラード地域で開発された新品種です。

この品種は、コーヒー2050年問題に対応すべく研究開発されたものです。

コーヒー2050年問題とは、2050年には地球温暖化の影響で、今と比べてコーヒーを栽培できる地域が半分程度になるのではないかとされている問題です。

私も視察してきた他の生産国では、だんだん標高の高いエリアが主要生産地域になっていたり、今までアラビカを作れていた低地エリアには、ロブスタの中でもグレードの高いファインロブスタに植え替えるといったことを検討している国もありました。

エチオピアなどでは、これまで2,000メートルあたりで最上級クラスだったものが、今や2,300~2,400mのエリアも主要な高度の生産エリアになっています。

しかし、ブラジルの生産エリアは標高がそんなに高くないので、高度で逃げることができません。

例えば、グァテマラの場合最上級グレードのSHBは、標高1,400m以上のものにつけられるグレードですが、ブラジルの場合標高800m以上でスペシャルティーと呼んでよいとされていて、多くの農園は最高標高エリアでも1,300m前後しかありません。

世界最大の産地ブラジルがコケたら、コーヒー市場そのものが大変なことになります。

そんなこともあり、ブラジルでは高さに逃げられないため、品種改良で何とか温暖化に立ち向かおうとしており、この新品種は量産化の目処が立った第一号となるものです。

この新品種、アラビカでもロブスタでもない母体品種である「ユーゲニオイデス」と「オバタン」という品種を掛け合わせたもの。

オバタン=(ビジャサルチ×ハイブリッドティモール)×カツアイ

ちなみに、ビジャサルチ×ハイブリッドティモール=サチモールという品種にあたり、サチモールにカツアイを掛け合わせたものがオバタンになります。

サチモール自体も、ブラジルで研究開発された品種なので、ある意味ブラジルの開発品種に、アラビカの基となったユーゲニオイデスを掛け合わせたもので、これだけこねくり回したら、どんな味になるのかと思っていたのですが、想像以上にバランスよく、非常に飲みやすいコーヒーになりました。

以前、一度この新品種を試飲したときは、焙煎度合いが中煎りあたりだったこともあってか、非常に渋みがあり、正直こんなのがコーヒーとして出てきても飲みたくないと思ったのですが。中深煎りにすることでクリアで甘みの感じられるものになりました。

北白川の山下は「パプアニューギニアに近い味」と表現していました。

そんなわけで、全くの新品種「セラード ヴァリエダード ノヴァ」が本日より通販でもお求め頂けるようになりました。

こちらも限定販売。

よろしければ、近未来のブラジル産コーヒーの風味を時代を先取りしておためしくださいませ。

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